姜小青 ときどき日記 2005年9月18日(日)

今日は中秋節です。中国ではお正月の次ぐらい大事なお祝いの日です。その為、地方で働いている人でもこの日にはわざわざ実家に戻り、家族団欒を楽しむのです!この時期になると町のあちこちで中秋月餅が売られています。私の音大の附属中学校時代には、この日になると食堂で、学校から月餅をみんなに一個ずつプレゼントしてくれました。毎年、当たり前のように貰っていましたが、今になって思うと、何だか懐かしくありがたい気持ちがいっぱいです!中国では中秋節の時にしか見かけない月餅ですが、日本では以外と年中売られていますねo(^-^)o

さて、今日は姫路市で月見のコンサートです。由緒のある書写山圓教寺で馬平さんと出演します。行く前に、頂いた資料を拝見させて頂いたところ、大変歴史があるお寺とのこと。最近ではアカデミー賞を沢山の部門で受賞した映画『ラスト侍』もこのお寺で撮影したそうです。圓教寺でのコンサートは前前から楽しみにしていました。

姫路の町から書写山の圓教寺に辿り着くのに少し不思議な体験をしました。圓教寺は山の上にあるので一般の参拝客はロープウェイを使って、山の上に上りますが、今日は私たちを出迎えてくださった圓教寺の執事長大樹玄承和尚さんのクルマで上りました。久しぶりにジェットコスターに乗った気分でしたわ。車内で同行したマネジャーさんたちとずっと、わぁ〜わぁ〜って煩くはしゃいていました。なんとほぼ一直線の坂の連続でしたので辿り着いた頃には首が痛く感じるぐらいでした。上手な運転じゃないとこの道は無理だろうね!着いたときには車内から思わず拍手がわきました。

山を登りながら、姫路の町が遠く離れて行って、町の中なのに別の世界のように風景が変わっていきます。

この夏以来、コンサートの日には台風や雨に遭ったりしましたが、今夜は本当に中秋節らしく、真ん丸のお月さまが空の上で微笑んでくれて、私たちの演奏を静かに見守ってくれたように見えました。また200人ぐらいの会場も人の息を感じるぐらい、静かにステージを見つめてくれました。演奏する私たちも気を貰ったように凄く集中して、一曲一曲心を込めて演奏し、庭内と夜空に音色が渡ってゆくのを感じましたわ!

おかげさまでとてもいいコンサートができました。今夜はなんと二回もアンコールがありました。

馬さんの木琴の音は寺内に響き渡り、とてもきれいに聞こえるため、マイクを使うのはやめました。

今夜は野外のステージです。古箏は桐でできているので水分を吸うと響かなくなります。しっかりマイクを付けて頂きました。

本番中。

終演後、あまりにも素敵なお月さまをバックにして和尚さんに写真を撮っていただきました。素敵な中秋節でした。

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