姜小青 ときどき日記 2005年8月6日(土)

今夜、奈良の明日香村にある万葉文化会館の野外ステージで七夕祭〜古箏〜ユニット悠風〜星空コンサートに出演しましたが、すごいことになっちゃった…!

午後の5時近くなのに日差しが強くて、眩しいです。でも雨が降るよりいいですよと話していた私でしたが…。

このステージ上のテントが後で大いに役立ってくれました。

午後、会館の一室でキーボートの海老原さんや馬平さんとリハーサルを済ませ、万葉研究家の上野誠先生と打ち合せをし、ステージでの音響チェックも順調に進んでいました。今夜のプログラムはコンサートの一部と二部の間に、上野先生をステージに招いて、中国と日本の七夕について私と一緒にお話をする予定でした。一部の4曲目『風のように』あたりからちょっと風が吹いて来ました。譜面台に置いた物も飛ばされそうになって、MCの時には遠くから雷が聞えて来ました。それでも私はそれ程気にしなかったのです。

「では、一部の最後の2曲、『アジエンス』と『戦場のメリークリスマス』をお聞きください。」と言って、アジエンスを弾き出したら少しずつ雷が近づいて来て、戦場のメリークリスマスのイントロからは風がどんどん強くなり、なんと、堂々と曲の途中から雨が降って来たのです。楽観的だった私でしたが古箏の上に降って来た大粒の雨を見て、

「どうしょう?どうしょう?」

曲の途中なので止められないですよ。熱心に聴いてくださってるお客さんのためにも、ちょっと止められないよね!っと内面では動揺していました。そのとき、スタッフがテントのような大きな傘をさしてくれたので、なんとか最後まで弾き通せました。

続いて、司会の「大雨のため、コンサートを中止します」とのアナウンスを聞いて、

「これは現実だな〜私もこんな目にあうんだなぁ!」

また大きな雷鳴とともにものすごい雨が降って来ました。出演者とスタッフが必死に楽器や器材にビニールシートをかけたりしたのですが、結局会館には戻れなくて、ステージ上に張ってあるテントの中に身を隠していました。雨はなかなか止む気配がありません。

それから暫くして、会館のスタッフが合羽と大きな傘をさしてくれて、お客さんが集まる会館に駆け込みました。

スタッフの話によると、これまでも七夕コンサートではいつも雨に遭いましたが、本番中にこんなスコールはなかったそうです。会館で待機しているお客さんからも、残念です、もっと聞きたかった、とか優しい言葉をかけていただきました。また東京からわざわざ来てくれた友人たちや、何人かの関西方面コンサートの時によくいらした方たちとも苦笑いしながら、立ち話していました。

これはもしかして玉黄大帝のしわざだったかな?牽牛と織姫を逢わせないように…?

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