姜小青 ときどき日記 2004年11月5日(金)

開演前

大阪美術倶楽部での「お茶と古箏の夕べ」の為、大阪入りしました。

中国工芸茶発明家汪芳生先生や中国茶の専門家たちがわざわざ中国から来られて、講演と実演をしました。

実演しているところです。

このお茶の名前は‘錦上添花’と言います。

よく考えてみると私の子供の時には茶道のような体験はなかったのですが、母はジャスミン茶が大好きなのでよくお茶を買いに連れて行ってくれました。でも最近の中国では‘茶文化’と言う言葉をよく聞くようになりました。中国の場合は地域によって、飲むお茶の種類が違います。でも日本では中国人はみんな烏龍茶を飲んでいるイメージが強いかもしれないですね…!


本日のエピソード

今日は大阪に行く前にレストランで食事をしていました。隣席に80才位のおじいちゃんがいまして、落としたものを拾って差し上げました。そうしたら、おじいちゃんは関東大震災などいろんな事をずっと話してかけてくれました。私は急いで食べないと新幹線に間に合わないのよって言いたいのを我慢してました。つい私は中国人なのであまり分からないと言いました。おじいちゃんはそれを聞いた瞬間、もっと喜んでいる顔になって、戦争の時に北京で一年間も滞在したこと、北京の地理や食物、名所の事などもっと話すようになりました。私は時間がないのよ…内心でつぶやきながら。はいとか、そうですねとかと答えていました。それだけで日本語が上手ですね…とおじいちゃんに誉められちゃった。年を取るとやはり話相手がほしいんでしょうね。

私は急いで食事を済ませ、おじいちゃんにさよならしました。

電車に飛び込んでから、さっき何を食べたっけ?どんな味だったかもよく憶えてなかったことに気づきました。でもおじいちゃんが笑顔で若い時、中国で食べたものや北海公園、頤和園などの話や中国人に大変親切ににされた事や中国人に対する親近感を表してくれたことははっきりと憶えています。時間があればもっと長く話相手をして上げてもよかったのですが。

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