姜小青オフィシャル・サイト
海を超えて中国から渡り来た日本の琴と、大陸の荘厳な響きの中国の筝との1200年を経た再会を、第一線で活躍中の演奏家たちが奏でます。それぞれはソロ活動を中心としているメンバーですが、世界初の琴のアンサンブルとして,、当初「琴光響」の名前で結成されました。
このたび、かねてより望んでいた韓国の伽耶琴を迎え、「琴姫」として再結成されました。
姜小青(ジャン・シャオチン) 楽器:古筝
北京出身。幼少の頃より古筝の英才教育を受け、15歳で中央音楽学院に入学。古筝五大流派の伝統演奏を修得する。85年、北京市優秀芸術家の称号を、翌年にはアメリカでの演奏活動が認められヒューストン名誉市民の栄誉を受ける。
来日後、坂本龍一氏のアカデミー音楽賞受賞作品「ラスト・エンペラー」のサウンドトラックに参加、同氏の国内コンサートやニューヨーク公演にも同行し、高い評価を得る。最近では、2001年「吉野魅惑体験フェスティバル」での総合プロデューサー就任、2002年奈良東大寺「大仏開眼1250年慶讃コンサート」での奉納演奏、2003年第16回「JAL音舞台」出演等、幅広く活躍している。海外公演も多数。 「エイジアンファンタジーオーケストラ」「六華仙」のメンバーでもある。
数々のソロアルバムをリリースし、テレビ出演も多い。他に、サントリーウーロン茶のTV-CMで訳詞・歌・演奏も担当するなど、その才能を遺憾なく発揮している
馬場信子(ばばのぶこ) 楽器:和琴
東京芸術大学大学院邦楽専攻修了。安宅賞受賞。
海外での活動は19か国にのぼり、国からの派遣によるコンサートやテレビ出演等で国際交流に尽力。ウィーン・フィル、ベルリン・フィルの各メンバーや、米米クラブ、狂言師野村萬斎、人形師ホリヒロシ、作曲家神山純一、音楽家湯川れい子の各氏、その他多方面の芸術家との共演を通して、古典をベースにしながらも邦楽のジャンルを超えた、現代に生きる琴の可能性を目指して活躍中。また流派を超えて琴を学ぶ教室「琴薫信会」を主宰し、各地で大好評開講中。
朴順雅(パク・スナ) 楽器:伽耶琴(カヤグム)
大阪生まれの在日コリアン三世。10才よりカヤグムを始め、全国在日学生芸術コンクール独奏部門で3回の金賞受賞。朝鮮大学校師範教育部音楽科卒業後は、金剛山歌劇団のカヤグムソリストとして公演活動を行う。歌劇団退団後は朝鮮大学校音楽科のカヤグム、チャンゴ講師を勤める。現在はジャンルを問わず、演劇、舞踊、学校公演、古典、現代音楽とさまざまなアーティストとジョイントしている。
馬平(マー・ピン) 楽器:打楽器、中国木琴
幼い頃よりピアノを学び、10歳から打楽器を始める。中央音楽院卒業後、中国交響楽団に入団。1985年、全国優秀音楽作品コンクールで優秀演奏賞受賞。在団中、全米公演で高く評価される。88年来日。90年に札幌で開かれた太平洋作曲家会議PCCに参加、数多くの作品を演奏し、高い評価を受ける。
現在、世界で数人しかいない中国木琴の奏者としてのソロ活動、および打楽器アンサンブル、オーケストラ等で、幅広く活動中。「東京バッハ・カンタータ・アンサンブル」のレギュラーティンパニー奏者でもある。最近では、第16回「JAL音舞台」出演、CD『クリスマス・チャイ』参加等がある、「ユニット悠風」「天平楽府」のメンバーとして各地で演奏活動を行っている。
西洋の打楽器、中国の打楽器ともにこなし、曲の意図するところをすばやくつかみ表現する感性の豊かさは、アンサンブルになくてはならはい存在である。東京芸術大学修士課程修了。
2001年6月24日横須賀市しょうぶ園でのコンサートの模様