姜小青 ときどき日記 2007年5月5日(土)

韓国の南部の都市釜山の近くの金海市に、4月29日から5月6日の間、伽耶文化祭のためにやって来ました。日本琴の馬場信子さんと一緒に日本から飛行機に乗り、まだお話ししている途中なのにもう着陸体勢となりました。本当に近い!

釜山金海国際空港に着いた時、昨年琴姫のロシア公演で行ったウラジオストクの空港と雰囲気がよく似ている事に気づいた二人は、またはしゃいでいました(^0^)/

今回、韓国、中国、日本、ベトナムそして台湾の五ヶ国の筝の共演は、明日の千秋楽のステージを飾らせて頂く事になっています。中国の代表と言っても、私は日本琴の馬場信子さんと一緒に日本から。韓国の代表は現在韓国に住んでいるカヤグムの朴順雅さん。ご存じの方が多いと思いますが私たち三人は『琴姫』と言うグループのメンバーでもあります。そして、台湾からは古筝の名手徐恵綺さんとベトナムからはジャーミーンさんの五人です。

実はどんな内容になるのか、現地に着いてから、リハーサルで決めると言う指示があったので不安と言うよりはこの五人で、何かができるのをとても楽しみにしていました。

音楽監督の金鎮黙先生はアイディアに溢れたユーモラスな方です。行く前には、それぞれのソロがあって最後にソウルから来た売れっ子のバンドの皆さんと1、2曲共演するつもりでしたが、金先生が私たちと会ってから、アイディアが沸いて来たようで、それぞれのソロよりはいろんな組み合わせしたほうがもっと意味があるとおしゃって下さって、急遽、このようなプログラムとなりました。

  1. 全員で朴順雅さんのカヤグムを中心にした『アリラン』
  2. 私と日本琴の馬場さんと『草原情歌〜ゆりかごの唄』
  3. ベトナムのジャーミーンさんのソロ『SPRING IS COMING』
  4. 私と台湾の徐さんと中国筝の名曲『茉莉芬芳』を二人で演奏。
  5. 全員で『コンドルは飛んでゆく』
  6. 歌入りのバンドと一緒に『BESAME MUCHO』
  7. そして最後に歌入りで、バンドと一緒にもう一度『アリラン』の演奏という構成になりました。

台湾の徐さんの到着が夜の10時なので結局、リハーサルは明日、本番の当日しかできなくなりました。

会場の下見にやって来ました。この野外ステージは予想以上に大きくて、千人以上も入るのではないかな?毎日朝の10時から夜の10時まで1時間ことに各国各地からの芸術グループが出演しています。本当にたくさんの演目に驚きました。朴さんに聞いたら、韓国の方は本当に芸術や文化を大切にする国なのでこのような文化祭は国から町まで力を入れて頻繁に行われているのだそうです。朝鮮民族の血に濃い芸術の細胞が溢れている事に改めて感じました(^0^)/

野外ステージの模様

朴さんが金海に来るのを狙って、この地域の楽団に勤めているカヤグム奏者が何時間もかけて、習いに来ました。

カヤグムのレッスンにとても興味があるので無理矢理レッセンの見学をさせて貰いました。伝統のカヤグム弦の数は12本に対して、最近のカヤグムはなんと25本も弦もあります。弦の材質は絹です。楽譜も全て五線譜を使い、韓国音楽の独特なリズムに、ついつい私も楽譜が見える場所にこっそり移動しました。

朴さんの丁寧な教え方は途中から私も韓国語が解るようになったかと思うぐらい、生徒さんと一緒にうなずいていた。貴重な体験でしたわ(^0^)/

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